インビザラインは従来のワイヤーとブラケットを用いた矯正法とは大きく異なります。
厚さ0.5mmのプラスチック性のマウスピースを使用して歯を動かしていきます。
少しずつ形のことなるマウスピースを2週間ごとに順次口腔内にセットしていくことにより、徐々に理想的な位置へ歯を動かしていきます。
アライン社が開発した技術により、患者様の最初の歯型から治療開始から終了までのすべてのマウスピースを一度に作成できます。
そのため少ない来院回数で治療ができます。
新しいマウスピースを装着した際は違和感や痛みを感じる場合があります。
痛みの感覚は人それぞれですが、一度ワイヤーによる矯正を経験された方には歴然とした快適性を実感されると思います。
全く矯正の経験のない方にとってはしめつけられるような違和感、軽い痛みのようなものを感じ、不快に思う場合もございますが、2,3日で慣れてきます。
インビザラインが極端に痛みが少ない理由として、1回のマウスピースで歯を動かす限界量が決められているので、過度に大きな力が歯に加わることがないことと、マウスピースで歯を覆っているので、移動中の上下の歯が直接ぶつかることがないので咬んだときの歯の痛みをやわらげる効果もあるからです。
また、従来型の装置のようにブラケットやワイヤーが外れて舌や粘膜に刺さるような痛みもありません。
基本的に第2大臼歯(12歳臼歯)が生えていればインビザラインによる矯正治療が可能になります。
骨を作る細胞の活性が高い成長期(中学生ごろ)の時期に始めることをおススメします。
インビザラインによる歯列の拡大を行い、アゴの成長や歯の萌出が完全に終了した段階で再度型どりをすることにより歯列を整えていくことができます。
しかし取り外し式の装置のため矯正治療に対するモチベーションが治療結果に大きく影響します。
基本的に食事の時はインビザラインを外して頂きますので食事制限はございません。
しかし時にはインビザラインを外すタイミングを失い装着したまま食事をすることもあるかと思います。
その場合は食事の後すぐにインビザラインを外しお口の中を水でゆすいでください。
インビザラインをしたままの飲食で歯の動きに問題がでたり、マウスピースが壊れたりすることはありませんが、インビザラインが汚れやすくなったり、虫歯の原因になる場合がございます。
ガムのような粘着物はインビザラインにくっついてしまいますので、ガムをかむ時は基本的にインビザラインを外して噛んで下さい。
また糖を含む飴のようなものも虫歯をつくる原因になります。
インビザラインを装着しているときは避けてください。
インビザライン矯正中の喫煙でアライナーに目立ったヤニによる着色、汚れがつくことはありませんが、ニコチンやタールなどの付着などがあるのでしっかり洗浄して清潔に保つようにしましょう。
2週間で新しいアライナーに交換するため汚れは溜まりません。
人によってはインビザラインを装着した最初の数日間は、舌足らずな発音になることがあります。
しかしほとんどの方がインビザラインをつけた当日から日常生活に支障なく会話することができます。
インビザラインを失くしたり壊したりした場合でも、再度型取りをせずにアライナーを製作することが可能です。
アライン社のコンピュータにデジタル処理された歯型が残っているため、いつでも簡単に再製作できます。
約1週間~10日で米国から届きます。
失くしたり、壊れたりした場合はすぐに連絡し、指示に従って下さい。
マウスピースとはいってもボクシングの選手が装着しているようなものではなく、厚さ約0.5mm以下の透明のプラスティック製です。
歯の専門家ではない限り、誰も歯に矯正装置が装着されていることは気がつきません。
矯正中に虫歯を発見してもご心配ありません。
どのような虫歯でも治療をしながら矯正治療を続けていくことができます。